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ピアノの音色は永遠 印刷

我が国の音楽と生活の関わりは、近年に於いては著しい変貌を遂げた感があります。何故ならつい最近まで日本人にとっての音楽とは、ラジオやテレビで聴くものに他なりませんでした。この当時は、ラジオやテレビで何回も聴く間にお気に入りの曲が生まれ、口ずさまれながら周囲と共有されて行ったのです。この様に我が国に於いては共同生活に密着した形で、長い間に亘って音楽は享受されて来たのです。

ところがその後SPレコードの登場、更にはLPレコードの誕生により、日本人と音楽はその距離を一気に縮める事になります。その上、テープレコーダーからカセットテープへと時代が進むに連れ、誰もが録音出来る時代を迎えたのです。この結果、放送時間に縛られるラジオとは異なり、お気に入りの音楽を好都合な時間帯に楽しめる様になりました。そして録音した物を友達に貸す、こんな楽しみ方が可能になったのです。

その後1980年代になると、CDがレコードに代わって出現しました。このCDが1990年代に入ると、爆発的な売れ行きを記録する事になります。この時代の転換期には、今迄収集したLPレコードが再生出来なくなると、戸惑いを覚えた方も多かったのではないでしょうか?

ところが2000年代に突入すると、何と予想もしなかった「配信」という形が出現し、音楽がデータの一部としてパソコンや携帯電話で送受信出来る時代を迎えたのです。

こうした時代の進化に伴って、音楽への取り組み自体も次第に変化を遂げつつあります。中でも顕著なのが、現代に於いては作曲がパソコン上で可能になった点に認められます。その昔ならピアノ等の楽器の心得がないと、作曲は不可能だと相場が決まっていました。ところが楽器の演奏等出来なくても、言わば音楽教育を受けていなくても、誰でも作曲が可能な時代になったのです。

但しこんな時代の流れの中でも、永遠に不滅の音楽の価値が存在します。それは何だと、皆さんはお考えになりますか?これが音楽に生命を吹き込む秘訣である、一本のメロディーの中での音色の変化の連続なのです。従ってこれはデジタル楽器には無理な相談であり、アコースティック楽器だけに可能な芸当です。この「アコースティック楽器」とは、電気的に増幅していない、電子装置を持たない楽器、という意味です。

実はこの筆頭に挙げられるのが、楽器の王様とされるピアノなのです。このピアノの音色は、何百年も昔から現在に至るまで殆ど変化していません。とは言え当然の事ながら、正確には構造を含め若干の進化はあるに違いありません。然しながらピアノの音色の本質は永遠であり、ショパンが生きた時代も我々が生きる現代も同じ「ピアノの音」なのです。

この様に音楽を取り巻く環境が変遷しても、永遠の価値を持つ楽器が存在する訳です。そしてそれ等の楽器の代表として、挙げられるのがピアノなのです。
 

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