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五線と鍵盤の合致 印刷

ピアノの鍵盤にもパソコンのキーボードと同様に、「ホームポジション」が存在します。これは言わば基本の位置ですから、最初にここへ指を置く事によりピアノが弾き易くなる様、先達によって編み出された仕組みなのです。ところが意外に浸透していませんから、ピアノを相当に弾く人でも初耳になる可能性があります。それではこの「ホームポジション」とは、一体どういう仕組みになっているのでしょうか?

実は、両手の親指のホームポジションが、譜面の五線の両端に当たる様に、設定されているのです。詳細には、右手の親指がト音記号の一番下の線の「ミ」の位置、左手の親指がヘ音記号の一番上の線の「ラ」の位置になるのです。ピアノの88個の鍵盤の中央に在る「ド」の音から、両側に白鍵を2個ずつ移動したら、「ミ」と「ラ」の鍵盤になるのです。ここへ両手の親指を置くのです。

すると別の項でピアノの鍵盤を4色に分けた時に、緑色で示した部分に該当するのです。この位置の緑色の鍵盤を、両手の親指で下げたまま、両手を最大限に拡張します。すると譜面の五線とピアノの鍵盤上の自分の手の指が、丁度合致する事実に驚かれるでしょう。

そうです。右手の場合ですと、鍵盤では親指が「ミ」で小指が「ファ」なら、五線では一番下の線が「ミ」に一番上の線が「ファ」になるのです。左手の場合ですと、鍵盤では親指が「ラ」で小指が「ソ」なら、五線では一番下の線が「ラ」に一番上の線が「ソ」になるのです。

この様に緑のホームポジションに親指を置いて、手をジャンケンのパーに広げるだけで、何と両手で五線の外枠を表す事が出来た訳です。そして別の項で4色の内の桃色で表わした「シ」と「レ」の鍵盤が、これ又丁度手の中央に当たる中指の位置に来た訳です。

これが有難い事に両手共同じですから、ト音記号であれヘ音記号であれ、読譜はもう怖い物なしですね。これを五線で見た場合、線上の音符はそのままピアノの鍵盤を鳴らせば良いし、線の間の音符はラインカラーから何個隣になるのかは指が教えてくれます。

例えドレミが覚えられない人でも、これさえ知っていれば簡単に五線の音符を見て、ピアノの鍵盤を弾く事が可能なのです。

それにしても感動させられるのは、進化した読譜法が続々登場する事です。これは後進にどうやって楽譜を読ませるか、苦心を続けた先達の愛情の賜物に違いありません。その昔ならマグネットボードの五線とマグネットの音符であったり、画用紙の五線とおはじきの音符であったりした訳ですが、読譜の方法には鍵盤との関連性が無い物が多かったからです。
 

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