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線の間にある音符 印刷

ト音記号とヘ音記号、各々の五線上の音符の読み方は、別項で説明させて頂きました。但し、これ等は皆、線と重なる音符ばかりでした。この線と重なる様に線の上に位置する音符の場合、ト音記号なら加線も含めると、「ド」「ミ」「ソ」「シ」「レ」「ファ」でした。

それでは線と線の間に挟まれた音符は、どう読めば良いのでしょうか?

要するに、五線上で音符が1個上に来れば、鍵盤では1個右を弾き、五線上の音符が一個下に来れば、鍵盤では一個左を弾けば良い訳です。即ち音符とは初歩の頃は全部を頭に叩き込まなくても、要所要所が覚えられていれば他は数えたら済むのです。

そこで質問に戻りますが、例えば譜面の上では五線の1本目と2本目の間に音符が位置する場合、五線の一番下の音が「ミ」になるので、これは「ミ」の1個上の音になります。そこで鍵盤の上でも「ミ」の1つ上の音、即ち「ファ」を鳴らせば良いのです。

ところが理屈はそうでも入門した頃では、そう簡単には楽譜を読みながらピアノの鍵盤を弾く事は難しいのが普通です。それでも指がもはや音を鳴らしていれば、もうピアノを弾いてしまっている訳です。これは非常に大切な事ですが、楽譜を読むのはあくまでも手段であって、目的はピアノを弾く事なのですから、これで正解になるのです。

特にこの時点で頭脳で音符を認識する以前に、指の方が先に動いた事になるこの体験は絶対に必要なのです。実際には楽器の習得の際には、この状態に早く達する必要が在るのです。やはり楽器の演奏は身体が覚えるのが基本中の基本で、音楽理論や楽曲解釈等に頭脳を使うのはその後に来るのが順序だからです。そもそもこの体得をする為に、誰もが毎日の反復練習に励んでいる訳です。

だから時には一切の思考と感情を停止して、身体がどの程度覚えているか身体だけに任せて弾いてみると良いのです。但し、これはあくまでも体得の秘訣を掴む迄の段階の荒療治ですから、絶対に先生の前や人前ではなさらないで下さいね。何故なら先生なら「気持ちが入っていない。」「頭が使えていない。」と、間違いなくお説教に発展するからです。

然しながらピアノの弾き方、楽譜の読み方が分からなかった人でも、この方法を用いれば誰でも読譜が出来る様になるのです。そこでピアノ教室に通うだけの時間がない人は、何よりも読譜の規則を習得した後、徐々に楽譜を見る習慣を身に着け、その後に実際にピアノを弾く練習に入るのも、一つの方法なのです。

然しながら確かにこれは、ピアノを自宅で楽しく弾くポイントではありますが、上達を望むならやはり先生のお宅に通って習う必要があります。特にピアノが好きで我流で弾いているお子様がいれば、放っておかずに早急に先生を探して本格的に習わせるのが親の務めでしょう。

特に将来独創性を開花させて一流の演奏家にしたければ、幼い間に偉い先生に師事させて一時的に型にはめ込むという教育が必要不可欠になるからです。何故なら型破りな演奏家になりたければ尚の事、一旦は型に入る必要があるからです。何しろ型の中に居なければ、型を抜け出す事は不可能です。即ち型を知らない人に、型破りが理解出来る訳もないのです。まさに型とは規則とは、壊される為に存在する、次に作られる為に存在する、と言っても過言ではありません。
 

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