ビブラート ① 印刷

プロの歌手が歌唱中に「ビブラート」を掛けて歌われているのを、お聴きになられた事があると思います。
基本的にビブラートとは、理想的な発声状態の場合に自然に掛かると言われています。
声帯の声門開閉部分が、揺れ動く事によって「ビブラート」がかかるとされています。

しかし練習してもなかなかビブラートが上手くいかない、という方もいらっしゃるかと思います。
耳で聴いてビブラートだけの練習をされても、声の揺れになってしまい喉声になってしまいます。
ビブラートは簡単に言うと声帯の揺れによるものなので、力んでしまうと逆効果なのです。
良く伸展した声帯がブレスにより揺動するので、リラックスした喉でなければきれいなビブラートはかかりません。
正しい呼吸法と歌う体勢が整えば、自然とビブラートは習得出来るのです。
基本練習の中から感覚を研ぎ澄まして、コツをつかんで頂きたいと思います。

但し、J-ポップや演歌などでは意識的にビブラートをかけて歌う場合があります。
そして奏法ではなく音色の延長とも言われていますので、曲想に合わせて演奏者の判断で使われる事があります。
いずれにしても「ビブラート」は力みのないリラックス状態でなければ事が生まれません。
その上質の良いブレスも加わり、益々美しいビブラートとなるのです。

既にご説明致しましたが、ビブラートは奏法ではなく音色の延長です。
喉の強い歌手は声で揺れを起こす歌い方をされますし、演歌の様にビブラートを強調する歌い方もあります。
音楽のジャンルによっては必要のない場合もあります。
ですから「必ずビブラートをかけなければならない」という事ではありません。
ビブラートとは、演奏者の判断で導入されるものなのです。