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ピアノ教材の選択方法 その2 印刷

ピアノの楽譜には様々な種類が存在し、選択の幅は想像以上に広くなっています。

ここで覚える必要があるのは、「楽譜には、初版を含む原典版が在り、実用版とも呼ばれる校訂版が在り、原典版と校訂版を併せた版が在り、更には標準版が在る。」という事です。

然しながらピアノに限定すると、選択肢の第一としては「原典版」、若しくは原典版を元にして書かれた校訂版である「原典版+校訂版」、この両者がお勧め出来ます。即ち作曲家本人が指示したクレッシェンドなのか、校訂者が後年書き加えたクレッシェンドなのか、判別が不可能な状態で書かれた版は、出来れば見合わせた方が良いのです。

更には同一の出版社の楽譜であっても、作曲家や本が異なれば内容はかなり違って来るので、出版社の名前だけで信用するのは避けた方が無難でしょう。

それよりも原典版、更には原典版+校訂版を既に持つ人なら、更に参考にする目的で純粋な校訂版、そして伝統的な標準版を購入する、この様にある楽譜に関して何種類もの版を買い揃えるのが、本来は理想的な在り方なのです。確かに出費は痛いかも知れませんが、ピアノを演奏する際に自分の解釈を尊重したければ、最低でも二種類以上の版に触れる必要があるのです。何故なら一種類の版しか知らなければ、どうしてもその版に影響されてしまうからです。

この他、楽譜として用紙が見易いかどうか、これも教材も選択の方法となります。先ず色に関しては個人差がありますが、純白の方が見易い人もいれば、中にはクリーム色の方が見易い人もいて、用紙の色に限っても人それぞれです。更には同一の曲でも版によって楽譜のレイアウトが異なるので、これが見易いかどうかの好みが発生します。時には同じ曲が、ある版なら4ページしかないのに、他の版では5ページや6ページになる、こういう事例は普通に見られます。

この様に、楽譜の内容自体には殆ど影響がなくても、現実にピアノを弾く際に楽譜を譜面台に乗せる事を考えると、自分に弾き易い書式は考える必要があるのです。

以上の観点から同一の曲でも、各々の版を手に取って比較検討する事により、受ける印象は次第に変わって来るものです。この他にもピアノ教材の選定に関して重要視すべき点はありますが、取り敢えずはこの基準で見比べて選ぶ事から始めましょう。
 

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